[アップデート]Amazon Connectのウェブ通話で画面共有が出来るようになりました
こんにちは。
繁松です。
はじめに
Amazon Connectのウェブ通話に画面共有機能が追加されました!
画面共有を利用することで、PCの操作がわからないなどの問い合わせにもスムーズに対応できるケースで役立つことが考えられます。
やってみた
今回は、ウェブ通話を配置するウェブサイトとして、CloudFront + S3による静的ウェブホスティングを用意し、動作確認を行いました。
コールフローの作成
Amazon Connectのコンソールにログインします。
左側のメニューから[ルーティング]→[フロー]を開き、[フローを追加]を選択します。
以下のようなフローを作成します。
ビデオ通話用に特別なフローを用意しなくても、通常のキューへ転送を行うフローで動作します。
コミュニケーションウィジェットの設定
左側のメニューから[チャンネル]→[コミュニケーションウィジェット]を開き、[ウィジェットを追加]を選択します。
ウェブ通話を追加にチェックをいれ、コンタクトフローを選択します。
今回のアップデートで「画面共有を追加」の項目が増えています。
画面共有はエージェント、顧客どちらかのみを選択することも可能です。
ウィジェットの画面の色やヘッダーメッセージ等を設定します。(今回はデフォルトのまま進めます。)
コミュニケーションウィジェットを表示するウェブサイトのドメインを追加します。
今回はCloudfrontのドメインを追加しました。
ウィジェットのスクリプトが生成されるのでコピーします。
スクリプトをウェブサイトに埋め込みます。(今回はS3にスクリプトを記載したindex.htmlファイルをアップロードします。)
動作確認
スクリプトを埋め込んだウェブサイトを開き動作確認します。
顧客側(発信までの動作)
生成されたスクリプトにより、右下に電話マークが表示されるのでクリックします。
クリックと同時に発話されます。
顧客側には画面共有を選択するボタンは追加されていません。
エージェント側
通常のAmazon Connectと同様に着信されます。
「Enable sharing」のボタンが追加されています。
画面共有を行うにはエージェント側から実施する必要があります。
「Enable sharing」を選択すると以下のような画面が開きます。
「画面を共有」を選択すると共有する情報を選択できます。
Chromeのタブや、ウィンドウ、画面全体から選択可能です。
顧客側(画面共有)
顧客側の画面共有セッション
エージェントと同様に「画面を共有」を選択すると共有する情報を選択できます。
顧客側(スマートフォンでウェブ通話を発信)
iPhoneで動作確認してみました。
スマートフォンからウェブ通話では顧客側の画面共有は出来なかったです。
エージェントからの画面共有を確認することは出来ました。
料金
画面共有の料金は、英語のドキュメントからのみ確認できます。(2024年10月24日時点)
画面共有- 1分あたり:$0.015
実際の利用時には音声やビデオ通話の利用料金も発生するので利用料金は以下のようになります。
通話の種類 | 1分間に発生する料金 | 内訳 |
---|---|---|
音声と画面共有 | 0.043 USD/分 | Connect音声サービス利用料: 0.018 USD/分 音声利用料: 0.01 USD/分 画面共有:0.015 USD/分 |
ビデオ通話と画面共有 (ビデオ通話は顧客またはエージェントの一方のみ) |
0.058 USD/分 | Connect音声サービス利用料: 0.018 USD/分 音声利用料: 0.01 USD/分 ビデオ利用料: 0.015 USD/分 画面共有:0.015 USD/分 |
ビデオ通話と画面共有 (ビデオ通話は顧客またはエージェントの両方) |
0.073 USD/分 | Connect音声サービス利用料: 0.018 USD/分 音声利用料: 0.01 USD/分 ビデオ利用料: 0.015 x 2 = 0.03 USD/分 画面共有:0.015 USD/分 |
さいごに
今回のアップデートで、電話では伝わりにくい内容も画面共有を行うことでスムーズに対応できるようになると思います。
以上、Amazon Connectのアップデートについてでした。